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対立が力に 〜高尾山プロジェクト〜

  • 2016.03.28
  • 1503
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長谷部 雅一



東京都町田市にあるしぜんの国保育園で、1月に「高尾山プロジェクト」が立ち上がった。
このプロジェクトは卒園前の遠足に高尾山を登るために、必要な準備を全て子供達と一緒にやろうというものだ。


(子供達は寄り道のプロ。今回は何回「ヤッホー」と叫んだだろうか?)

はじめにおこなったのは高尾山のコース決め。
高尾山には1号路から6号路、そして稲荷山コースと様々なコースがあり、コースによって楽しみ方や難度、トイレの有無などが変わってくる。コース全ての説明をした後に、子供達による作戦会議が始まった。

「俺は長い道を走りたい!」
「私は吊り橋を通りたい!」
「サルが見たいからサルがいる場所!」

様々な思いが飛び交い、彼らの個性がぶつかり合う。
最終的に子供達なりの合意形成が行われ、登りと下りのコースを決めたところで初日は終了。

その後、1日の工程確認や、「歯磨き」や「着替え」
など当日朝起きたら自分でやることの確認、そして
日常保育で高尾山に住んでいる動物を図鑑などで
調査をし、高尾山に持って行くお守りやトイレット
ペーペーの芯を使った双眼鏡作りを経て、登山
当日を迎えた。


                                   (子供達は、僕の分の登山成功のお守りも作ってくれた。
                                         おかげで僕も元気100倍で登山が出来た。)

待ちに待ったこの日は快晴。子供達は、荷物を自分で背負い、意気揚々と登り始める…も、始まってすぐの上り坂で少し息切れ。少しずつ山登りのペースが体になじんでくる頃になると、寄り道をする子供達が増えてきた。

(スタートと比べて、頂上ではいくぶん子供達の顔がりりしくなった気がした。
整列もいつもより早いかな?)

コースタイム的にはギリギリなのだが、この寄り道無くして幼児における登山の面白みは無いに等しい。
僕は時計を睨みつつ、彼の中で湧き起こる楽しい事件を拾いながら頂上を目指した。


 (頑張った子供達に、体力回復もかねてお手製のはちみつレモンをご褒美に配った。
  まだ空気が冷たいせいもあって、ホットはちみつレモンを何度もおかわりしてくれた。)

 「ヤッホー!」を何度も叫び、景色を眺め、木の枝の杖探しや鳥の声を聞き分けながらたどり着いた頂上。
「さて、みんなで頂上からの景色を眺めよう…」と言う間もなく子供達は楽しみにしていたお弁当タイムを希望する。


このプロジェクトは果たして成功したのか?

その答えは、きっとすぐにはわからない。
彼らがお兄さん、お姉さんになっていく段階で
今回の出来事が活かされた瞬間があればきっと成功だろう。
ただ、下山後の子供達の顔をみて、今回とっても楽しかったということだけは伝わった。
いい顔だったなあ。

(先生からもらうキャラメルは、後半の子供達のパワーになった様子)
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長谷部 雅一 Masakazu Hasebe

アウトドアプロデューサー / ネイチャーインタープリター

1977年4月5日生まれ。埼玉県出身。有限会社ビーネイチャー取締役
2000年から2001年の世紀をまたぐ時期に丸一年をかけての世界一周の旅をする。

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この記事へのコメント

2019.08.15 09:01
いい企画です。
ほな
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