1. ホーム
  2. T's コラム
  3. 廃線ハイクに胸おどらせる

廃線ハイクに胸おどらせる

  • 2016.04.15
  • 1374
  • 6

長谷部 雅一



 歩いてしか行けない秘境、1000kmなど長い距離を歩いたり、標高3000m級や7000m級の高い所へ進む…と、トレッキングやハイキングをするスタイルは様々。どれもまだ見ぬ景色や達成感を求めて歩くスペシャルなスタイルだ。

最近、僕の頭の中に突然「廃線」という言葉が浮かんできた。廃線+ハイキングで“廃線ハイク”とでも言おうか?僕が大好きな映画「スタンドバイミー」にも通ずる、線路をどこまでも歩くようなハイク。この言葉を考えたときから身体の中の冒険心が沸騰しそうなくらい熱くなり、もういても立ってもいられない感覚に陥ってしまった。

思い立ったが吉日。

オフになるやいなや僕は早速兵庫県へ向かうことに。今回歩いたのは旧福知山線跡で、歩行距離は7kmほど。

関西に住む仲間やウェブサイトの情報をもとに場所を決め、地形図をザックに詰め込んで新幹線に乗り込んだ。


                          (トレイルには枕木が並ぶ。実際は歩きにくいが、これがあるから胸が躍る。)

平坦でありながら川沿いで景観がすばらしいこのトレイルは、地元の人の散歩道にもなっているらしく、トレイルの歩き始めは犬の散歩や軽い運動代わりに歩いている人とすれ違った。

進むにつれて誰ともすれ違わなくなってくると、グッと旅感が高まってきた。

残念ながら線路自体はもう撤去されているものの、枕木が並ぶトレイルは一歩一歩足を置いていくだけでワクワク感がこみ上げてくる。時々真っ暗闇の長いトンネルをいくつか通り抜けるのだが、ヘッドライトで照らされた路を進む感覚は冒険者気分で森を抜けるのとは違う高揚感があった。


(トンネルに入る瞬間、ワクワク感とゾクゾク感の2種類が心の中からわき出てきた。長いものは数百メートルほどあった気がする。)

各所に残る鉄道跡を見ながら歩くと、だんだんタイムスリップをしたような気持ちになってくるのが面白い。

いつの間にか時間がゆがみ、そして自分の過去も思い出しながら歩いていた。トレイルを抜けて町に出たとき、なんだかスッキリした自分が“今ここに”立っているような気がした。

きっと廃線を歩く道すがらいろいろな事が整理できたのだろう。胸おどり、そして自分自身の整理も出来る廃線ハイク、みなさんにも是非挑戦してみて欲しい。


                               (時々目に入る古い鉄道構造物。これは何に使われたのだろうか?)

(休憩しながら自分の居場所を地形図で確認する。まだ肌寒い春先も温かい飲み物が身体に染み入った。)
(真っ暗なトンネルを歩くので、このハイクにはヘッドライトが必携品。)

  • ツイート
  • シェア
  • はてぶ

長谷部 雅一の記事一覧へ>

#

長谷部 雅一 Masakazu Hasebe

アウトドアプロデューサー / ネイチャーインタープリター

1977年4月5日生まれ。埼玉県出身。有限会社ビーネイチャー取締役
2000年から2001年の世紀をまたぐ時期に丸一年をかけての世界一周の旅をする。

  (続きをみる)


この記事へのコメント

ニックネーム:
※投稿時にこちらの名前が表示されます。
※このページにて新たに設定された場合、マイページに登録されているニックネームが変更されます。