年が明けて僕が最初にバイクを走らせたのは、毎年恒例の初詣ツーリングでした。元々初詣にはあまり行かなかったのですが、バイクに乗るようになってからというもの、交通安全祈願のために欠かさず行くようになりました。また初詣に行くための移動自体を、ツーリングというイベントに出来るので尚更です。バイクで走ることは手段が目的にもなってしまう、なんとも都合の良い乗り物なのです。今回向かったのは昨年と同様、千葉県鴨川にある“バイク神社”、天津神明宮となりました。本当は行ったことのない場所にしたかったのですが。
往路で休憩中のバイクと僕
今年の行き先をどこにしようか迷っていた時、ふと気になったのが吉方位というものでした。九星気学という中国古来の占いに出てくるやつです。もし方角に吉凶があるというのなら、開運に繋がる方角に行きたいと思うのが人情。そこで自分の吉方位はどっちなんだーい?と調べてみると、南東とのこと。地図に照らし合わせたら、なんと昨年訪れた天津神明宮がドンピシャでした。また同じ所へ行けという神の思召しと受け取り、行き先が決まったのでした。当日は快晴。気温もちょっと暖かくツーリング日和でした。毎度お馴染みの遅めな出発で、神社には昼過ぎに到着しました。
鴨川の海はキラキラ
早速バイクを専用駐輪場へ停めました。ここにはバイク用の茅の輪があるのですが、今年は設置場所が駐輪場の中央付近へ変更されていたので、利用しやすくなっていました。とはいえ平日で誰もおらず貸切状態。写真も撮り放題です。拝殿に参拝を済ませた後、おみくじを引いてみると中吉。「日はまた昇る」と書かれていました。失敗しても挫けるなという話のようです。昨年も中吉で同じような内容でした。やるべきことはそれなりに、小さな失敗は日々反省…という、昨年と同じような一年になるのかもしれません。最後に新しい「鉄馬(バイク)守」を授かって神社を後にしました。
バイク用の茅の輪なので“二の輪”
おみくじは中吉くらいがちょうどいい。
お詣りの後は遅めのランチ。鴨川の国道沿いにあるビーチリゾート感に溢れたカフェ、その名も“BEACH CAFE”に伺いました。ゆったりした空間が広がる店内でパシフィック料理が頂けます。僕は迷った末にロコモコプレートをチョイス。ハンバーグが美味しく、トッピングしたチーズとの相性もgoodでした。食後のカフェラテで寛ぎつつ付近のマップを見ていたら、すぐ近くに自家焙煎珈琲店を発見。思わず気になり、ハシゴ酒ならぬハシゴ珈琲をしてしまいました。店主さんの語りが熱く、ちゃんと自己紹介したかったのですが、僕の時間切れで残念ながらタイミングを逃しました。
鴨川のカフェ、BEACH CAFEにて
料理も美味しかったけど、店員さんも笑顔が良い感じ。見習わねば。
だいぶ陽が傾いてきました。ここからは海沿いを下っていきます。時折カーブの先に小さな漁港や海岸が現れたりして、思わずバイクを停め、夕日に美しくのどかな光景を楽しみました。ふと、少し遠回りすればイラストレーター安西水丸さんの故郷、千倉の海岸が近いと思い、日没には間に合わないけれど行ってみることに。だいぶ暗くなってしまいましたが、堤防に描かれた彼のイラストを堪能することが出来ました。さて、夕闇が広がりゆく中、いよいよ自宅へ向けてひた走る時間です。ある意味、ここからが本番です。
途中の小さな漁港にて。この辺りはこういう場所が多くて味わい深いです。
安西水丸さんのイラスト『口笛のきこえる』1985年作。他にもいくつかの作品が見られます。
暮れゆく千倉の海岸線。今ワタシはめっちゃ寒いです!笑
まずは下道で舘山方面へ。南房総・富浦ICから先は自宅最寄りの用賀ICまでずっと高速道路です。ノンストップでおよそ2時間程度ですが、昼間の暖かさが嘘のように気温は急降下、また強風も吹き始めました。アクアラインでは風速10m/sほどの強烈な横風と寒さの中、気合い一発でなんとか走り抜けました。ニーグリップ(脚でバイクを挟み込み車体を安定させるテクニック)をし過ぎて、翌日は内股が筋肉痛でした。でも季節柄、澄んだ光景と極寒はワンセット。新春ツーリングの醍醐味はこんな所にこそあり、自然の全てを体感出来るのがバイクの面白さだと思っています。
海上のオアシス“海ほたる”。横風で傾いたまま走って辿り着いた安堵感。
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