暑い!とにかく暑い!エアコンの下で涼しく過ごすのもいいけれど、こんな時はPCなんかは閉じて外に出るに限ります。暑い日にあえて熱々の担々麺を頬張ると汗と一緒に涼しさという幸せが訪れるように、僕はそれを自然に求めるために山へ向かいました。電車に乗って到着したのは秦野駅。今回は、「山と水」とくに美味しい湧き水を浴びて、そして飲むためにここまできました。

蒼い空。駅から外に出た瞬間に汗が噴き出した…。
昨今狂ったように暑い日本の夏。駅を下りた瞬間から汗が滝のように流れ始めると同時に、もう電車の中のエアコンが恋しくなります。こんな暑い時期に来た自分が悪いのだけど、この暑さ、本当にどうにかしてほしい…。でも、この暑さの先にきっと担々麺的な幸せがまっている!…はず。
まずは駅からほど近い場所にある「弘法の清水」という場所へ。ここは弘法大師にまつわる伝説が残る湧水で、名水百選のひとつ。水温は年間を通して16℃前後と冷たい水が常に湧いています。見るだけでも涼を得られるこの湧水に手を浸けると、脳の奥まで響くようなフレッシュな水の涼しさが駆け巡ります。
まずは駅からほど近い場所にある「弘法の清水」という場所へ。ここは弘法大師にまつわる伝説が残る湧水で、名水百選のひとつ。水温は年間を通して16℃前後と冷たい水が常に湧いています。見るだけでも涼を得られるこの湧水に手を浸けると、脳の奥まで響くようなフレッシュな水の涼しさが駆け巡ります。

駅からすぐそばにある湧水。一段目が飲用、二段目が洗い物として使われていたそう。
※2025年8月20日現在で、飲用可能でした。
※2025年8月20日現在で、飲用可能でした。
まずはボトルに湧水を入れて一気に飲み干します。次はボトルに入れた水を頭からザブッと数回かぶります。全身びしょ濡れ。でも、この気温だから数時間歩けば完全に乾いているだろう。最後にボトルに新鮮な湧水を再補充したらハイキング出発です。

備え付けのひしゃくでボトルに注水。あふれ出す水=自然に感謝です。
濡れた身体に当たる微風が気化熱で身体をしっかりと冷やしてくれるので、歩くのが心地いい。そのまま川沿いを歩き、町を抜け、なかなか良いペースで森の中に入ります。森の中に入った瞬間、森がつくる日陰と先ほどまでの強力な日差しとのコントラストに目の調節機能が少し狂う。目が慣れるまでの間、耳の中に入ってくるセミの声がパンクロックのように僕の耳の中にガンガン入ってきます。もちろん心地良い。

川を通る微風がびしょ濡れの僕を心地良く冷やしてくれる。

森に入ると目がくらむ程の明暗のコントラストは心が躍ります。
木階段を上がっていると足下にはタマムシ。タマムシは僕のラッキー昆虫で、出会えるとハッピーがやってきそうな気にさせてくれます。足下の次は空。広葉樹の葉が折り重なって素敵なモザイク模様をつくってくれています。

タマムシ。この日は飛翔するタマムシをたくさん見る事ができました。

この葉っぱと光がつくる濃淡重なるモザイク模様が好き!
ひと山越えたあたりで、ヤマビル対策ポイントに到着。そう、ここ神奈川県丹沢は、素敵な自然とともに、ヤマビルがたくさん潜んでいるのだ。僕もありがたく設置された塩を足回りにすり込み、防御を整えたらあらためて出発します。

丹沢山系名物ヤマビル対策スポット。
汗が常に噴き出し続けて歩くには本来まったく適していないものの、濡れた身体と森の日陰、そして風が僕の身体をどんどん先に進めてくれます。なんだか今日は調子がどんどん上がっている気がしました。今度は足下でシデムシがお食事中。森の自然が綺麗に保たれている理由のひとつが別名「森の掃除屋さん」と呼ばれている彼らのおかげ。次々と僕の五感を刺激する濃い自然の空気、そして生き物の営みを見ていたらなんだか僕もお腹が空いてきました。

グロテスクな彼らだけれど、森の循環には大切な生態系です。
景色が抜けたところに出たら僕もランチタイム。まずは丹沢の景色を楽しみ、そしてまだ冷たい湧水をごくりと喉を通します。そしておにぎりをひとかじり。僕にとっての「ととのう」は、まさにこのこと。全身を満足感がジワジワと染み渡ってきます。左手で持ったおにぎりを頬張っていると、冷たい石の上に置いた手に何か違和感…。僕の右手にノコギリクワガタが遊びに来てくれていました。なんだか今日は平和だ。

低山だけれどこの絶景!来たかいがあったというものです。

冷たい湧水が入ったボトル。この日の僕をたくさん潤してくれました。

コンビニのおにぎりだけれど、汗だく時のひとくち。この旨さときたら!

僕の手元に遊びに来てくれたノコギリクワガタ。癒やしをありがとう。
出発前に、2本目のボトルに入れておいた炭酸水を飲んで口の中をさっぱりさせたら、改めて出発。いくつかの小さな山頂を越えて、少しずつ民家の方に下山していきます。まだ町というよりは村という言葉が似合う、ノスタルジーに溢れるエリアをゆっくりと抜けていきます。古めかしい、そして懐かしい自動販売機を抜け、少しずつ町感がもどりつつある頃には僕の服は完全に乾いていました。

ボトル2号に入れて来た冷たい炭酸水もまたうまい!

時間を感じる民家脇を通るのもお散歩気分で気分が上がります。

曇ったカーブミラーを見るとついシャッターを押したくなります。

さすがにコインを入れてボタンを押す勇気はありませんでした…。
ああ、暑い…。あらためて恋しくなった電車のエアコンを求めて車内に乗り込み帰路へ。やっぱり現代科学が生み出したエアコンも気持ちいい。改めて人類の進化に感謝です。

まもなく駅着。振り出しに戻ったような灼熱地獄。でも楽しかった。
うつらうつらしているとあっというまに帰宅。この日のビールは、もちろん美味しかったです。さて、次はどこへ行こうかな?
この記事へのコメント
おこめ
楽しそうですね
薫
楽しそうですね
江戸っ子
虫が嫌いでも低山ぐらい登れるのかな~なんて考えていたら、多いな間違いでした。
事前の下調べは、必要なんですね~
定年ゴルファー
伊香保のゴルフ帰りによく湧水を飲んで、帰宅後コーヒー用によくいただきました。
スッキリしておいしかったです!!
ポンちゃん
秦野の低山も暑い季節は天然水がにあいます。
hirune
低山でもしっかり装備!
たかっち
ヒル対策には、塩なんだ!って。
歩いた後の美味しい水は最高のご馳走ですねー
そやてる
山の湧き水ってなんであんなに美味しいんだろう
頂上でお弁当の時にも、飲めたら嬉しい
ということで、私も山へ行く時は必ずボトルを持参!!しています。
mako
自然や湧水など‥を拝見して、癒されました。
かぐや姫
お疲れさま〜
今回も素敵なコースをご一緒できて楽しかったよ!
ありがとう
自然の水をボトルに給水って最高の贅沢かもね
ほな
ヒル対策が大事です。
ぽんで
水のおいしさを堪能したいです。
はるるん
自然は癒やされますよね~(*^^*)
瀬古の親父
子供の頃、ヒルは知っていたけど、山ヒルとは縁がなかった。
なんか怖いね。
コーヒーブレイク
木々やタマムシの緑色を見ると癒されます