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水を求めて熊本旅

  • 2019.08.16
  • 283
  • 3

長谷部 雅一



九州の熊本県へ、水を求めて旅に出た。今回行ったのは、熊本県を通って海へと繋がる緑川という川の源流で、ここの自然と水にはパワーに満ちあふれていると聞いたからだ。そう聞いて行かないという選択肢は無い!
遠征の際は、現地のビジネスホテルに前泊することが多い。朝は部屋の電気ポットを使ってボトルにお湯を満タンに入れるのが僕の儀式だ。
そもそも水は、周囲の山々が貯蓄してくれた水が細い支流を伝って流れ、それが集まり、海と繋がるまでだんだん太くなって川の形をつくっていく。
海と山は繋がっている。山が汚れたり木が無くなると海の栄養は減ってしまうし、海が汚れると巡り巡って山がダメになってしまうのでお互いどれだけ良い状態で永遠にいられるかが未来の水事情に大きく影響する。
「入ってくれ!」と言わんばかりの清流。これを見たら入らずにはいられない。
山側で水を感じる時はまず水に入って、そして周囲の山を少しでも歩いてみるのが好きだ。そうすることで、との土地の水事情に少しだけ深く入れた気持ちになれるのだ。
忍者のように沢や石の上を進める沢用の靴を履いて入水。はじめの数分は水の冷たさから“堪え忍ぶ”というまさに忍者の様な時間が必要だ。
森の脇道を探しながらガシガシと沢を上流に向かって進んでいく。
今回もまずは透明度が高い水に入り、そして少し上流に向かって川をさかのぼってみることにした…というより、あまりにも綺麗な水を見たら血が騒いで入らずにはいられなくなってしまったのだ。
快晴も相まって青い水中は、そのまま僕を沈め平泳ぎをさせるという力を持っていた。
川の水はいつも冷たい。足を入れた瞬間にシビれるような感覚が走る瞬間がたまらない。水を蹴り、奥に進み、そして大きな岩の上を飛びながら進む。はじめはゆっくり、でもあとは身体が進みたいスピードのまま身を預けて進む。
見つけたトレイルは古びた石段を進むところから始まる。
まだまだ夏の身体になりきっていないのでバテバテ…。しんどかったなあ。
しばらく水遊びをしたら、今度は少し森の中へ。木漏れ日が綺麗な森を歩くと、さっきまでの水の刺激と違ってゆっくりとした時間が流れるような気がする。日差しが強いこの日は、歩いて数分で汗だく…。その分身体もヒーヒー言い始めた。でもこのヒーヒーを少し頑張って続けると、身体に気持ちよさが戻ってくるから不思議だ。
不思議な引力を持つ社。自分の心に従ってそのまま奥へ。
小さな小さな古い社だけど、とても綺麗に掃除が行き届いていて多くの方に愛されているのが伝わってきた。
しばらく進むと、木々の隙間から小さな社が見えてきた。とっても小さいのになぜか存在感を感じる不思議な社。僕はそのまま奥へと進みその存在感を実際に目にしてみたくなってしまった。
トレイル上で見つけた湧水。水は澄んでいて冷たく、体の中をスーッと軽く通っていった。
トレイルを出たところに大きなしめ縄を発見。こっちがメインルートだったのか…。
現れたのは「生目神社」と小さな木の板に描かれたものが置いてある社。両開き戸を明けると2畳ほどのスペースがあった。そこにはたくさんの方の手書きの願いが四方八方に張られている。
この神社は目の御利益がある場所のようだったので、僕もお賽銭を入れさせていただき年々落ちてきている視力ともっと周りを見る目を養えるように願いをかけた。
水を求めた今回の旅、心と身体を清流でリフレッシュしたうえに小さな社でお参りまですることができて、とても満たされた旅になったのだった。


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長谷部 雅一 Masakazu Hasebe

アウトドアプロデューサー / ネイチャーインタープリター

1977年4月5日生まれ。埼玉県出身。有限会社ビーネイチャー取締役
2000年から2001年の世紀をまたぐ時期に丸一年をかけての世界一周の旅をする。

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この記事へのコメント

2019.09.01 16:22
熊本にこんないいとこあった。
ほな
2019.08.17 13:01
スローライフを楽しまれています。
ほな
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