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ありがとう 小田急ロマンスカー LSE

  • 2018.12.27
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豊岡 真澄



こんにちは。
豊岡真澄です。

“小田急ロマンスカー”という言葉を聞いて、私が思い出すのは、LSE・7000形。

1980年に登場したLSEは、今年3月に就役した新型ロマンスカー GSE・70000形にバトンを引き継ぎ、10月に引退しました。
オレンジの車体にグレーと白のストライプと展望席。
鉄道に興味を持っていなかった時も「ロマンスカーといえばこの電車」というイメージがあります。

「小田急の顔」それが私のLSEの印象でした。
子供の頃からずっと知っているロマンスカー。
このロマンスカーの取材にあたって、解説をお願いしたのは、長男と鉄道その2に登場していただいた元小田急電鉄の濱崎勝明さん。
家族揃って仲良しの濱崎さんですが、この電車を運転していたプロとして、今日はお話を伺います。

豊岡: よろしくお願いします。
濱崎: 今日は案内役なので敬語ですが、なんでも聞いてくださいね。
さぁ、ど〜んと来い!
・・・わはは、これじゃいつもと同じか。(笑)
豊岡: よろしくお願いします!(笑)

ロマンスカーの解説といえば運転士歴15年の濱崎さん。
現在はコンサルタントをしています。

走りつづけた38年間
本当に素敵な電車でした。
濱崎: まずは基本情報から説明します。
LSEはLuxury Super Expressの略で、展望席のあるロマンスカーとしては2代目になります。
編成の長さは145.2m、定員は446(就役時は456)名。
登場時は最新鋭ですが、その後の小田急の車両に標準となった数々の装置をはじめて導入した、すごいロマンスカーなのです。
豊岡: 小田急で初めての装備!!
ワクワクしますね。
濱崎: しかも導入されたのは一つではありません。
運転士目線で一番大きいのは、運転席がワンハンドル式になったことです。
現在の小田急では特急車も通勤車もワンハンドル式の車両が主流ですが、初めて装備されたのがLSEでした。
室内では、座席の背もたれが倒れるリクライニング式を採用、それまで手動で行われていた座席の方向転換が自動化されました。
新宿や箱根湯本で、自動で座席の向きが変わるのを見たことがありますか?
豊岡: 他の会社の路線でも見たことがあります。
自動で向きが変わるのを見てすごいと思っていました。
濱崎: あの座席自動転換装置は、鉄道車両としてはLSEが日本初の実用化だったのです。
就役時当時、ますみんはまだ生まれていないですよね。
1980(昭和55)年といえば・・・
松田聖子のデビュー、ゲームウォッチ、ポカリスエット、ルービックキューブが発売された年です。
小田急電鉄の歴史では新宿にホテルセンチュリーハイアット(現ハイアットリージェンシー東京)が開業しています。
豊岡: ルービックキューブ懐かしいです!(笑)
生まれる前のことって想像つかないのですが、とてもイメージしやすいです。

右のハンドルを前に倒すとブレーキ、手前に引くと加速。
ワンハンドル式になっているLSEの運転席

正面からの珍しいカット
スーパーはこねの愛称名表示が素敵です。
濱崎: そうそう。
ロマンスカーの愛称名が方向幕になったのも、LSEが初めてなんですよ。
ご存知と思いますが、方向幕というのはえー・・・。
ものすごく簡単にいうと「スーパーはこね」って書いてあるあれです。
LSEの方向幕には13個の種別があるんですよ。
豊岡: 13個も!!
濱崎: ふっふっふ。
百聞は一見にしかず、
そんなこともあろうかと思って、事前に許可をいただいて全種類を撮影しておきました。

左上から時計回りに、ニューイヤーエクスプレス・試運転・サポート・ホームウェイ・はこね・特急・さがみ
あしがら・えのしま・回送・特別団体専用・臨時・スーパーはこね・・・っていうか、いつ撮ったんですかこれ!
豊岡: 全種類揃っているなんてすごすぎる!
確かLSEの方向幕は横に回る方式ですよね。
どんな感じに回るのか気になっていました!
濱崎: なんていうか言葉にしにくいのですが、うま〜く回るんですよ。
動画でお見せしたいですが残念(笑)
ちなみにこの方向幕はサポート号があるので、おそらく1999(平成11)年のダイヤ改正時のものと思われます。
豊岡: 濱崎さん詳しすぎます!(笑)
濱崎: 私の説明はこれくらいにして、インタビューでオフレコになっている二人が待ちかねていますよ。
早速、車内を見せていただきましょう。
豊岡: はい!

車掌室から慎重にLSEの車内へ。
まずは展望席から見学です。
子供たちはLSEを見られるのはこれが最後ということもあって、ちょっと緊張気味。

いよいよ乗車。
長男もカメラマン役を買って出てくれました。

座席は手動で回すこともできます。
展望室以外の座席は、自動転換装置で向きを変えることができます。

珍しく緊張気味の子供たち。
でも、向こう側にMSEが見えて長男はちょっと嬉しそう。

続いて運転席へ
これにはドキドキ。

いよいよ運転席へ
子供たちはハシゴが珍しいみたいです。

運転席の隣には補助席があり、中はとても広い感じでした。
長男は大興奮で「すごい!」を連発。

この日はパンタグラフが降りている状態でしたが、
マイクを持って写真を撮らせていただきました。

車掌室から顔を出したら、いい感じの風が吹いてきました。
お気に入りの一枚
LSEは他のロマンスカーと一緒に、2021年にオープンする「ロマンスカーミュージアム」に展示されることが決まっています。
また会える日が楽しみです。
今年は新型車のご紹介が多い一年でしたが、引退する車両にはそれぞれの思い出がたくさん詰まっていますよね。
皆さんとロマンスカーの思い出。
ぜひコメント欄でお聞かせください。

みんなで箱根に行った日、町田でご飯を食べた日、江ノ島まで海を見に行った日。
私たち家族もこのロマンスカーには想い出がいっぱいです。

取材させていただいたのは、最後に残った第4編成。
すでに引退した第2編成は国鉄(当時)に貸し出されたことも。


「二人とも小田急の運転士になっちゃいなYO!」と、本気で熱く語る濱崎さん。(笑)
何を聞いてもスラスラと答えてくださいます。


別日程で撮影されたLSE左が小田原方、右が新宿方から撮影したもの。

長男撮影のLSEその1
みなさんに写真の腕を褒められて、
長男はとっても嬉しそうでした。

長男撮影のLSEその2 運転席からの景色は雰囲気たっぷり。
「待受画面にしたい」と濱崎さん(笑)


いよいよ年の暮れ・・・のはずですが、暖かい日が続くおかげで、なんだか12月という感じがしないですよね。

我が家は今年も家族揃ってパパの実家の松本でお正月を迎えます。
皆さまどうか良いお年を。

撮影・取材協力 小田急電鉄株式会社



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豊岡 真澄 Masumi Toyooka

鉄道文化人 ママ鉄 埼玉県出身。
元ホリプロアイドル。

1999年に雑誌オーディション合格をきっかけに、ホリプロからアイドルデビュー。
その後、担当マネージャーである南田裕介氏の影響で鉄道ファンとなる。
2005年に「鉄道アイドル」という新ジャンルを開拓したが、結婚を機に2008年にホリプロを退社。
現在は2児の母として子育てに奮闘中。

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この記事へのコメント

2019.01.07 19:13
いいなあ、乗車したい。
ほな
2019.01.01 16:51
顔まで団子鼻。
ほな
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