庭のお手入れと蓮池商店

  • 2017.10.26
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池袋にあるアトリエの庭を手入れすることにしました。
私のアトリエは、7~8名入ったらいっぱいになるような小さな小さなアトリエです。とはいえ、なるべく機能は多くもたせたいとの欲張り根性で、ケータリングができる営業許可をとり、7~8名の料理教室ができるように調理台を入れ、それと料理本の撮影ができるぐらいのスペースを確保しました。

大きな窓が二つあり、庭の草花、木々、庭にやってくる訪問者の小鳥や猫が見えます。もう一つ高いところに天窓があり、季節によって光の入り方が異なるところが気に入っています。

ここまでなら、「あら素敵なアトリエ」と想像してくれるかもしれませんが、窓から見えるのは素敵なものだけではございません。隣の住まいは、昔からある家ですので、庭手入れの洗練されない道具やプラスチック製の古くなるばかりの植木鉢やプランターなど、見えなくても良いものも沢山あるのです。
それにそれに、建てなくても良かったであろう4畳半のプレハブ小屋に絵にならない物置。彼らに罪はありませんが、私にとってはとても残念な子たちです。

今回は、見えなくても良いものをどうにか美しく隠してしまうことと、
そこにアトリエがわかるように導線をわかりやすくなるようにと庭の変革に臨んでいます。

枕木と山の石を組み合わせ、その周りにコナラというドングリの木を中心に、
実のなる木も加えました。ブルーベリー、柚子、アケビ、山椒、ベニスモモは嬉しくなる木々です。実のなる木を見て嬉しくならない人はいないよね?と真鶴町の美の基準にも書かれています。

それに樹皮と花の美しい姫沙羅の木を1本。今は他界していないのですが、若い頃とてもお世話になった方が好きだった木です。木を見るたびに、今の近況報告をその人にしたいなぁと、最後に加えていただいた木です。

庭のデザインを考えてくれたのは、スターパイロッツという建築事務所の小薗江さん。実際に手入れをしてくれているのは笹原さんという庭師さんです。
「池袋の庭になるべく土を残したい!」「カエルの暮らしを守りたい」の私の思いを精一杯汲み取って設計、施工してくれています。
ありがたいことです。

この写真は施工が始まった頃の1枚。
やっぱり寒くなったこの時期はサーモスボトルですね!庭師さんにもケータイマグが欠かせないようです。
その笹原さんの前掛け。
前掛けは使ってこそのかっこよさがあるものですね。

さて庭が完成する頃、アトリエで商店も始めることにしました。
名前を蓮池商店と言います。
蓮池商店は調味料、乾物の商店です。約1ヶ月ごとのテーマで商品を紹介、販売をして約2年間で全てのラインナップが出揃うということにしています。
良い食材を2年間で貯めて、その作り手を支え、使い手を育てるをテーマにしています。(もちろんそれは生涯継続なのだけど)
毎日はお店を開けられないんですが、ぜひみなさんにも店舗にお運びいただけると嬉しいです。



この記事へのコメント

おこめ

すごい!!

ほな

前掛けがかっこよい。

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