北信州で「たけのこ」といえば、その多くは「根曲がり竹」を指します。雪の重みに耐え、根っこが弓状に曲がりながら逞しく育つことから、そう呼ばれるようになりました。
先日、ありがたいご縁に恵まれ、新潟県津南町の山へ根曲がり竹を採りに行ってきました。
案内してくださったのは、春は山菜、秋はきのこ、冬は鳥やウサギを追って一年中山を歩く、まさに「山の師匠」。「いい"走り"が出ているはずだ」という師匠の言葉を合図に、いざ根曲がり竹の藪の中へ!
先日、ありがたいご縁に恵まれ、新潟県津南町の山へ根曲がり竹を採りに行ってきました。
案内してくださったのは、春は山菜、秋はきのこ、冬は鳥やウサギを追って一年中山を歩く、まさに「山の師匠」。「いい"走り"が出ているはずだ」という師匠の言葉を合図に、いざ根曲がり竹の藪の中へ!
弓状に曲がった竹が絡み合う藪の中は、一歩進むのも一苦労。けれど、「あのかわいい子(たけのこ)に会えるなら!」と思うと、自然と足取りは軽くなります。我ながら、食いしん坊の欲の深さに笑ってしまいました。
さて、皆さんが気になるのは「熊」のことではないでしょうか?
山菜採りにいくと言うと、必ず「熊は大丈夫?」と聞かれますが、私の答えは決まっています。「はい、普通にいますよ」と。私たちは、ずっと熊がいる森にお邪魔させていただいているのです。
森を歩けば、熊が食事をした跡にも出会います。
細いたけのこを器用に剥いて食べた跡です。
さて、皆さんが気になるのは「熊」のことではないでしょうか?
山菜採りにいくと言うと、必ず「熊は大丈夫?」と聞かれますが、私の答えは決まっています。「はい、普通にいますよ」と。私たちは、ずっと熊がいる森にお邪魔させていただいているのです。
森を歩けば、熊が食事をした跡にも出会います。
細いたけのこを器用に剥いて食べた跡です。
感心するのは、彼らは決して「食べすぎない」こと。
ちゃんと、自分の分だけをいただいていくのです。
それに比べて欲深い私ときたら……!
根曲がり竹を見つけるたびに「あった!」と夢中でリュックへ放り込み、放り込み。
帰る頃には、肩にずっしりと"幸せの重み"を感じるほどでした。
途中、師匠に尋ねてみました。
「熊と会ったら、どうするのですか?」
「そうさなぁ。前に会った時は、その場でじっと熊を見てたんだ。しばらくしたら、すっと歩いて行った。動いちゃ駄目だぁ」
ちゃんと、自分の分だけをいただいていくのです。
それに比べて欲深い私ときたら……!
根曲がり竹を見つけるたびに「あった!」と夢中でリュックへ放り込み、放り込み。
帰る頃には、肩にずっしりと"幸せの重み"を感じるほどでした。
途中、師匠に尋ねてみました。
「熊と会ったら、どうするのですか?」
「そうさなぁ。前に会った時は、その場でじっと熊を見てたんだ。しばらくしたら、すっと歩いて行った。動いちゃ駄目だぁ」
熊を必要以上に恐れるでもなく、軽んじるでもなく、同じ森に暮らす動物として向き合っている感じ。
きっとそれは、長く山へ入り続けてきた人だからこその距離感なのだと思います。
そんな達人である師匠の目の利くこと!「あそこにあるぞ」「ほれ、あそこにも!」 藪に溶け込んだ「あの子」を次々に見つけては、私に譲ってくれます。
きっとそれは、長く山へ入り続けてきた人だからこその距離感なのだと思います。
そんな達人である師匠の目の利くこと!「あそこにあるぞ」「ほれ、あそこにも!」 藪に溶け込んだ「あの子」を次々に見つけては、私に譲ってくれます。
身をかがめ、教わった通りに根元から指を添えると、 「ポキッ!」 と、なんとも小気味よい音が響きます。食べる前からもう「音のご馳走」です。
夢中でリュックを重くした後は、お楽しみの休憩時間。 青空の下、師匠が用意してくれたゆで卵を頬張りました。ただのゆで卵が、どうしてこんなに美味しいのか!山を歩き、土に触れた身体に、その素朴な味がじわっと染み渡りました。
夢中でリュックを重くした後は、お楽しみの休憩時間。 青空の下、師匠が用意してくれたゆで卵を頬張りました。ただのゆで卵が、どうしてこんなに美味しいのか!山を歩き、土に触れた身体に、その素朴な味がじわっと染み渡りました。
どっさり収穫した後は、いよいよ下処理。
一本ずつ皮を剥き、硬い節を除いていくのは日本流。
ふと思い出したのは、先月訪れたベトナムの光景です。あちらでは繊維を叩き潰すようにして下処理をしていました。所変われば、料理の知恵も変わる。そんな発見もまた、料理の楽しさです。
下処理を終えたら、ようやく料理タイム!
信州ではサバ缶や身欠きにしん、じゃがいもやウドを合わせた具だくさんの「たけのこ汁」にするのが定番です。
信州ではサバ缶や身欠きにしん、じゃがいもやウドを合わせた具だくさんの「たけのこ汁」にするのが定番です。
さらにもう1品、さっと煮てからお味噌で絡め、「味噌炒め」に。それをギュッと握って、山の恵みたっぷりの「山菜おむすび」に仕立てました。
旬を追いかけ、山を歩き、手を動かしていただく。
これ以上ない、贅沢な時間でした。
これ以上ない、贅沢な時間でした。
この記事へのコメント
コーヒーブレイク
春先以外の山筍、四方竹を思い出します。
ぽんで
重労働だったからこそのおいしさがありますよね。
ほな
タケノコの先端部分は柔らかでおいしいです。
hirune
我が家も週末たべました~
そのままの焼きが一番お薦め!
半分は豚肉で味噌煮して最高でした!
パラピー
いいですね。春になると、新しい芽吹きがご馳走になりますね。根まがり竹もこの時期の山の恵みなのですね。
とても美味しそうな料理になっています。食べたーい!
江戸っ子
山菜のお料理もおいしそうでしたが、山菜を入れて持ち運びするカゴバッグもステキですね。手作りなのかしら?
山菜の季節は限りがあるので、めいっぱい楽しみたいですね。