我が家では朝ごはんを作るのは僕の担当です。うちは夫婦揃って「朝ごはんはパン派」なのでコーヒーも淹れますが、もちろんそれも自分が担当です。夏場になると暑がりな奥さんは、朝からアイスコーヒーが飲みたいと言います。僕は一年中ホットコーヒーでOKだし、そもそもお腹を冷やしやすいこともあって、朝は出来ればアイスよりホットが飲みたい人です。そのため別々にドリップせざるを得ず、面倒な気持ちもあって余程暑い日じゃないとやらなかったのですが、今年は毎日「余程の暑さ」。そこでアイスとホットを一度のドリップで両方作るという、変わった淹れ方を編み出してしまいました。超プライベートな淹れ方の話です。

この夏、自宅では毎朝コレです。
『1ドリップでアイス&ホットコーヒーを作る』
(ホット1杯+アイス1杯分)
・用意するもの
ハンドドリップの器具一式
ホット用カップ
アイス用カップ(少し大きめ・耐熱)
キッチンスケール(あった方が良い)
温度計(なくても大丈夫)
・材料
コーヒー豆(粉) 30g
氷 アイス用カップに8〜9分目
湯 500mlくらい(全部は使わない)
(ホット1杯+アイス1杯分)
・用意するもの
ハンドドリップの器具一式
ホット用カップ
アイス用カップ(少し大きめ・耐熱)
キッチンスケール(あった方が良い)
温度計(なくても大丈夫)
・材料
コーヒー豆(粉) 30g
氷 アイス用カップに8〜9分目
湯 500mlくらい(全部は使わない)

アリ物を適当にブレンド。いい加減でなく良い加減で。

氷は多めでケチらない方がいいです。
・手順
コーヒー粉30gをドリッパーにセットする
アイス用カップに氷を入れておく
コーヒー粉全体が湿る程度のお湯を掛け約30秒蒸らす
1回目の注湯で150ml抽出したら、ドリッパーはよけておく
アイス用カップの氷の上からコーヒーを100mlだけ掛ける
50ml残したサーバーにドリッパーを戻し、
さらに170mlほど抽出し、合計220mlにする
ホット用カップに注ぎ完成
コーヒー粉30gをドリッパーにセットする
アイス用カップに氷を入れておく
コーヒー粉全体が湿る程度のお湯を掛け約30秒蒸らす
1回目の注湯で150ml抽出したら、ドリッパーはよけておく
アイス用カップの氷の上からコーヒーを100mlだけ掛ける
50ml残したサーバーにドリッパーを戻し、
さらに170mlほど抽出し、合計220mlにする
ホット用カップに注ぎ完成

ひとまず150g=150ml抽出し、ドリッパーをよけておく。

スケールを0リセットしないまま氷入りカップに置き換え、表示gに+100gまで注ぐ。コルクシートを外したのはサーバー底面の熱がカップに伝わらない配慮。

コルクシートを戻しサーバーを置くと、残りが約50gになっている。ここに続きのドリップをして完成。
コーヒー豆の種類はお好みで。氷は冷蔵庫の製氷皿のものでOK。ただしカップには隙間は少なく詰めましょう。お湯の温度もお好みで結構です。1回目を抽出後のドリッパーは、ホット用カップに避けておくとポタポタ垂れるコーヒーも無駄なく飲めてオススメ。ミルクや砂糖もお好みですが、僕は朝の一杯にはミルクだけ入れます。奥さんはミルクと、ガムシロップ代わりのアガベシロップを入れます。当初はたまたま家にあったハチミツを使ってたけど、使い切った後にスーパーへ行ったらハチミツより安かっただけです。でもアイスコーヒーには溶けにくいです。ホットコーヒーがカップ1杯分より多いのも、僕が最後に一口おかわりしたいだけで…。

氷はなんでもいいですが、小さめの方が急冷させやすいかと。
ペーパードリップは数回に分けてお湯を注ぐ時、最初は濃厚なエキスが落ちてきますが、注ぐたびに薄くなり、最後は出涸らしのように薄いコーヒーが落ちてきます。アイスコーヒーには氷直撃で薄まる分濃い目のコーヒーを掛けるのですが、もし1回目の抽出を全部アイスコーヒー用に使ってしまうと、ホットコーヒーが本来の濃度より薄くなってしまうので、50mlだけ残しています。抽出の過程で刻々と変わっていく濃度と、作りたいコーヒーに必要な濃度。そのバランスを取るためにどの一点で区切るかが、この作り方最大のポイントです。間違えると一方は残念な結果になります。でも難しくても、異なるもの同士が共存するその一点はどこかにあるはずです。

アイスもホットもどちらも損なわず作るには双方へのリスペクトが大事。
繰り返しますが、この淹れ方はプライベートなものです。コーヒー屋としては常識はずれで、店でも一切やらない方法です。アイスとホットが必要なら、それぞれ別々に淹れてください。世の中に絶対なんて無いけれど、もしあるとしたら絶対その方が美味しいです。今回の方法は全く個人的な場面で、面倒臭がりな僕が「手抜きしたいけど美味しく飲みたい」ために、自分の知識と経験で考えた「手抜きドリップ」です。まあ同じように面倒臭がりな人がいたらご参考まで。あぁ、なんだかすごく言い訳していますねぇ…笑。我が家では二人とも満足しているのでOKです。

よっぽどのことがない限り、アイス・ホット別々に作ることをオススメします!
この記事へのコメント
そやてる
ちょっとした手間をかけることが大事ですね。美味しさが倍増します。
みぎゃあ
お、これは大変勉強になります。
tama
ファイヤーキング!
素敵です♪
エルマー
大変参考になりました
リスペクト大切ですネ(*^^*)
ほな
新発見ですね。素晴らしい。
コレステロール
デジタルハカリ必需品ですか!
ポンちゃん
名古屋にあるコンパルという喫茶店のアイスコーヒーは、ホットコーヒーに氷の入ったグラスで提供されたような記憶があります。
江戸っ子
この夏は、アイスで飲むことが多かったので、参考にさせていただきます。
かぐや姫
さすがはプロの技!
重さ測ったり自分ではできそうもないけれど〜
うちでも朝ごはんは主人が担当で
毎朝卵と豚肉を焼いてご飯に乗せたご馳走!?を作ってくれます
コーヒーはコーヒーメーカーですが
mako
ホットとアイスの淹れ方
どちらもおいしそうなので、見習いたいです!
ポンちゃん
機能的な入れ方で、しかも美味しそうですね。
ぽんで
コーヒーも本当に奥が深い。
コーヒーブレイク
我が家には我が家ならではの入れ方がありますよね!
hirune
やっぱりそうですよね~
そのひと手間でって感じですかね