ひんやりごはん

ここ数年の夏は、本当に厳しい暑さが続いていますね。外から帰ってくると、まるで自分が氷のようにとろけてしまいそうなほどです。
「よく生きてるなぁ私…」と自分に感心してしまうこと、みなさんもありませんか？きっと、そんなふうに思っているのは私だけではないはずです。

「暑さはつらい」、これは日常でも、山登りでも同じこと。
そんなある日、「以前アイディアをいただいていたひんやり山ごはんで本にしませんか？」とお声がけいただきました。

そこからは、妄想の嵐です。
「山頂で食べる冷やし鰻茶漬けって最高じゃない？」「山で本格かき氷ってできる？」「やっぱり“混ぜるだけカレー”は最強かも！」そんなアイデアが湧いてきました。

でも最終的にたどり着いたのは、「この酷暑を乗り切るための“ひんやりごはん”は、日々の食卓にこそ必要だよね」ということで生まれたのが、今回のレシピ本です。

『ひんやりごはん』は5月28日発売です。

体を冷やすことが必要な日もあれば、冷房で冷えた体を温めることが必要な日もあります。「すこやかに過ごす」って、実はとても個人的で、日によっても変わるものです。ですから、日々自分や家族の体調を整えるのが大切ですね。

今回のテーマは“クールダウン”。
できるだけ火を使わずに、作る人も食べる人も気持ちよく過ごせる。そんなレシピを、暑さに負けそうな自分を思い出しながら考えました。

---

ここで、本には載せきれなかった一品をご紹介します。

冷やしナポリタン

お子さんにも人気のナポリタンを、夏にぴったりの“ひんやり仕立て”に。
そうめんで作れば、つるんとした喉ごしが心地よい一皿になります。

※温かいナポリタンならベーコンやソーセージでも良いのですが、冷たい仕立ての時は脂が固まらない“ハム”がベスト。
また、少しだけ入れた麺つゆが味に奥行きを与えてくれます。

---

本の中では、火を使わない「混ぜるだけカレー」や「かけるだけ麻婆豆腐」、ひんやり麺など、夏をおいしく、楽しく、そして少しラクに乗り切れるレシピをたっぷりご紹介しています。

この夏の台所が、少しでも涼やかで心地よい場所になりますように。
そして、みなさんやみなさんの大切な人の“すこやか”に、寄り添えたら嬉しいです。