第14話 ひとり夏走り~前編

  • 2016.08.29
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子供の頃、夏休みの宿題はいつも最後の3日くらいでなんとかしていました。ちょうど今頃の時期です。そこで今更だけど、宿題に追われる気分で感想文を書いてみようかと。テーマは当然、今年の夏の思い出(笑)

8月中旬、急に思い立って、僕は一人で江の島に行きました。それも家から自転車で。
家は世田谷のほぼ真ん中です。ここから多摩川サイクリングロードを南下し、国道1号から鎌倉街道へ抜け、大船をかすめて腰越までの、往復およそ100kmのルートです。

「江の島へビキニのおねえさんを見に行こう!」と自転車チームの仲間を煽り、「夏走り」と称した灼熱のサイクリングを毎年企画していたのですが、今年は忙しさもあって叶わず。でもモヤモヤ感は拭えず、休日のある日、突然一人で走り出してしまった、という訳。

夏のスポーツはとにかく暑さ対策が重要。ここでサーモスボトルを使わない手はない。今回はいつもの自転車用ボトルの他、サーモスボトルには氷だけ詰めて保冷庫の様に使い、給水のたびにそこから氷を移す作戦です。

サイズは500mlタイプ。ちょい大き目の製氷皿で作った氷を詰めてみると、ちょうど8個入りました。
自転車のボトルケージはサイズを加工し、うまくハマるようにしました。まあ、力まかせに曲げただけですけど。

その日は朝から曇り空で気分が上がらず、出発は遅れてなんとお昼前。まずは多摩川サイクリングロードへ。

BBQの香りが満載の二子玉川の橋を渡り、右岸をずーっと南下していきます。
やがて国号1号にぶつかる所で、多摩川交流センターというナイスな休憩ポイントがあります。
ここの水道で頭から水をかぶるというお約束行事を済ませたら、今度は国道を横浜方面へひた走ります。

スタートから1時間を超えたくらいでドリンクを飲みきったので、1回目のコンビニ休憩。
スポーツドリンクをサイクルボトルに移すと、おまちかね、氷の登場です!どのくらい溶けているのか、気になります。先に溶けた冷水を移そうと思い、ボトルを傾けてみると、、、あれ?垂れない!1滴も、です!

中を覗くと、氷の表面にまだ霜さえ残っています。
これには本当に驚きました!
氷を1個だけ移したら、再び走りだします。横浜、保土ヶ谷を抜け、アップダウンするうち、空が晴れてきました。気分は上がるけど、気温も上がり体力を奪われていきます。日野南あたりでまたボトルが空に。で、2回目のコンビニ休憩にしました。この時点でスタートから2時間半以上経過しています。

そこで今度こそ氷の溶けた冷水でクールダウン!なんて思い、ボトルを傾けてみると、、、出たのは僅か数滴だけ。氷をひとつ取り出して、補充したドリンクに浮かべました。保冷効果は想像以上です。

そして体力の低下も想像以上。練習不足もあって足もつり始めていました。帰路を考えてしまうと、引き返したい気持ちと行きたい気持ちが綱引きします。でも半分以上は走りました。海に近付いているはずです。

頑張れ、俺!待ってろよ、ビキニ!(笑)

そしてスタートから約3時間半、江の島が見えてきた♪遂に腰越に到着!早速ビキニ、じゃなくておねえさん溢れるビーチへ!というところですが、僕は別の場所へと向かったのでした。
後編へ続く

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