第125話 スタートはスイッチオフ

  • 2021.04.13
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こんにちは。新年度が始まり早くも2週間あまりが過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。新入学や新社会人の皆さんはおめでとうございます!その他にも転勤や異動、転校や進級などの方も、新生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。とは言え終わりの見えないコロナ禍のせいで、せっかくの様々な式典や晴れ舞台、新たな生活環境の場そのものがPCのモニター越しという方も多いのではないでしょうか。リアルでダイナミックな変化が感じにくい窮屈さ、やんわりと力強く抑圧されたような状況は、ボディブローのようにじわじわと効いてきてココロを疲弊させますね。
まずは近所の公園へお花見に。毎年楽しみにしている場所。
僕の新年度は大胆にも“お休み”からスタートしました。3月の終わりから10日間ほど店を臨時休業にしたのです。あ、大病を患ったとか店の設備がトラブったなどの緊急事態ではありません。このタイミングで計画的に、あえてお休みを取ったのです。つまり“春休み”です。社会人になると夏休みと冬休みはあっても、春休みってちょっと聞かないですよね。世の中は新しい期が始まるタイミングですし、少し勇気のいることでした。それでもあえてお休みにした理由は…ちょっと疲れちゃったからです(笑) 昨年1月に現在の店舗物件と出逢ってから、今日まで基本的にまとまったお休みを取っていません。年末年始も休業日の前後に特別営業を行ったため普段より大変でしたし。お店の定休日は週3日ですが、その間にコーヒーの焙煎やコラムを書いたりしていて、お休みは僅かです。
ドライブにも行きまして。西湘の海岸。
早川漁港の食堂で海鮮丼を食らい。
店にいてお客様が来ない時間が続くと、自信を無くしたり不安になったりします。でも僕より大変な状況なのに頑張っている人のことを思うたび「自分は全然ダメで努力が足りない、休むどころかもっと頑張らなきゃ!」と精神的に自分を追い込んでしまう悪循環。そしてじわじわと蓄積していく疲れやストレスが、“知らぬ間に”心身を蝕んでいきました。ひとり店にいると、次第にネガティブなことばかり考えてしまうようになっていました。そしてある日、奥さんから「ちょっとお休みした方がいいんじゃない?オープンしてから全然休んでないよ。」と言われハッと気付いたのです。僕はひどく疲れているんだって。
小田原城の桜も拝みに。
この後の目的のため、今日は中に入らず。
自転車が好きとか言っておきながら、すっかり忘れていました。頑張りは他人と比べるものじゃないってことを。走るのがとても遅くても、その走り自体が持てる力を出し切っている状態なら頑張り度100%です。でもそんな走り方は長く持ちません。大事なことは自分のペースで走ることです。常識的に考えて店の定休日は多過ぎるし、営業時間も短過ぎだと思います。だから疲れたなんて恥ずかしくて言えませんでした。でも実は思っていた以上に僕は走るのが遅い人なのです。もうちょい速くてデキル人のつもりでしたが、ひどい勘違いでした(笑)
その目的とは、桜舞う箱根ターンパイクを走ること!
そしてお決まりの芦ノ湖へ。
最近Just my sizeという言葉を思い出しました。何十年も前に読んだ短い小説に登場する女性が言った言葉です。日本語だと「身の丈」とでも訳せばよいでしょうか。高みを目指すことは自身を成長させるための大切な姿勢ですが、背伸びばかり続けていたら伸びきったゴムのようになってしまいます。インプットもせずアウトプットばかり続けたらガス欠になります。自分に相応しいペースで走り、自分に相応しいサイズを自然に着こなす方が、より良いモノを生み出せるはずです。この春休みはゆっくり過ごし、見たり聞いたり食べたりして、元気を取り戻しているところです。とか言いながら、春休み中にこのコラムを書いたりしています…。
またある日は気になっていたカフェを訪問し。
自分の店でも一般客のつもりでくつろいでみる休日。


この記事へのコメント

ほな

新年度は桜の4月です。

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