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鍋が育った時間

  • 2016.02.01
  • 1974
  • 4

蓮池 陽子




かれこれ15年間前、「料理する人には、絶対これよ」といつも通りおかんのような勢いで、親友がシャトルシェフをプレゼントしてくれた。今のサーモス株式会社が、前身の日本酸素株式会社という社名の頃の話だ。

「ガス台にかけ続けなくても料理ができるし、圧力鍋とも思ったけれど、もう持っていると思ってさ!」

と選んでくれた理由を付け加えた。よくおわかりで。
シャトルシェフは気になってはいたけれど、手が出なかったのだ。

そんな経緯で、我が家にすぐれた新人鍋がやって来て、大根や里芋の煮物、おかゆ、ゆで卵、温泉卵、茹で豚、茹で鶏、牛筋の煮込みなどなど数えきれない料理を、難なく作れるようになった。

炊飯ジャーを持っていなかった私は、“ごはん”もシャトルシェフで炊いた。



ところがある日、下ごしらえの豚のホルモンを火にかけたままうたた寝をしてしまい・・・焦げ臭い匂いで起きた時、鍋は真っ黒に焦げ付き、匂いはきつく、このまま捨たい気持ちでいっぱいに。とはいえ、これまで支えてくれたこの鍋を捨てるにはあまりにも忍びなく、結局3日かけて何度も何度も洗い、もとの姿に甦った。
あの時、あの娘を手放さなくてよかった。

大げさに聞こえるかもしれないけれど、私にとって鍋が育った時間は、かけがえがないものなのだ。

さてその鍋は、今でももちろん現役。
年末は黒豆に昆布巻き、年始はお雑煮に七草がゆと、休む暇もない。
そしてこれから一緒にどんな料理をつくっていけるのか?楽しみが尽きない。

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蓮池 陽子 Yoko Hasuike

料理家 フードデザイナー 東京都出身。Atelier Story主宰

中央大学卒業と同時にビストロに勤務。その後料理教室で料理・製菓講師を務める。さらにアウトドア施設からの依頼をうけ、アウトドアでおいしく・楽しい料理を生み出し、伝えてきた。

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この記事へのコメント

2019.08.03 14:06
経済的です。
ほな
2017.01.05 10:10
欲しいなあ。
ほな
2016.11.03 18:23
我が家の大きなシャトルシェフも十数年のお付き合い。
外鍋と内鍋にカレーを入れて町内会で役立ったり大活躍!
すっかり出番が少なくなったけれど手放せません。
kame
2016.02.27 16:08
本当に便利でエコなお鍋ですね。メチャ、活躍しています。
etuko kawai
2016.02.22 18:48
僕もシャトルシェフとは30年ほどの付き合いです!
初代は実家で現役 ^o^
現在使用しているのは25年ほどの付き合いですね )^o^(
グラグラ煮込むのではなく、じわ〜っと加熱する調理は他にはできません!
ウチではホームパーティーをよくやっています (*^v^*)
シャトルシェフで作ったトマトビーフシチューやエスニックおでんなど・・
皆さん「おいしい!」と言ってシャトルシェフを購入しています (^o^)/
これ、ネットワークビジネスだったら・・
相当もらえていますよね!? (^^;
「そしてこれから一緒にどんな料理をつくっていけるのか?楽しみが尽きない。」
僕も同じ思いで
泉水広明
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