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暑さをしのぐ、水出しのスープ

  • 2020.08.20
  • 863
  • 4

蓮池 陽子



世界の料理に時々とんでもなく驚かされることがあります。
ベトナムのフォーや台湾の鹹豆漿(シェントウジャン)、今や日本では当たり前になった食べ物も、はじめて食べた時の衝撃は忘れられないものです。
でも今回のご紹介するアクアサーレほど、驚いたことはあまりありません。というのもビジュアルから全ての材料が一目瞭然なのにもかかわらず、今まで味わったことのない味わいだったから。
材料は水と塩、トマトときゅうりにオイルが少々、最後にバジルと。
ただそれだけなのに、暑い日火照った体に、細胞に染み渡る滋味溢れるものでした。
元来これは、パンに水分を吸わせサラダにするのが一般的だそうですが、私がいただいたのはスープでした。塩水にトマト、きゅうりを入れておいただけのもの。塩水に野菜の旨みや香りが溶け出して、煮出したものとは全く違い、とてもスッキリとしておいしいものでした。
アクアサーレは塩水という意味、もともと夏の暑い時期の、貧しい労働者の食べ物だったそうです。
きっと世界各国に暑い時は、暑いなりの料理方法や体を冷ます料理方法があるものなのですね。
今回はこれにインスパイアされて、冷たいみそのスープに仕上げました。
きゅうり、トマトと昆布を水で出しを引き出し、冷たくしていただきます。
では簡単につくり方を。
【アクアサーレ みそ仕立て】
<材料>
きゅうり1/2本
ミニトマト3〜4個
紫玉ねぎ少々(苦手な人は入れなくても)
昆布5cm角ぐらい  
600ml
小さじ1/2
みそ大さじ1弱(白味噌がオススメ)
オリーブオイル適量
バジル少々
<作り方>
1)きゅうりは皮をむいて薄切りに、トマトは輪切りにする。紫玉ねぎは薄切りにして10分ほど水にさらす。きゅうりの皮はとっておく。
2)水にみそを溶き、できれば一度濾す。オリーブオイルとバジル以外の材料を全て入れ(きゅうりの皮も)、冷蔵庫で1時間ほど冷やす。味を見て塩で味を調えて器に盛り、オリーブオイルとバジルを加える。
みそは少し控えめにすることで、他の素材の味を引き立てますよ。
同じ浸透圧を使って作る冷たいフルーツスープもできました。
季節の果物を薄めのシロップに漬けておくだけです。
【フルーツスープ】
<材料>
イチジク1個
ぶどう4〜6個
砂糖大さじ1
大さじ4
レモン汁小さじ1
バルサミコ酢小さじ1
<作り方>
1)イチジクは4等分に、ぶどうは皮をむいておく。(皮はとっておく)
2)保存容器にバルサミコ以外の材料を入れて軽く混ぜる。この時ぶどうの皮も入れる。
3)2〜3時間ほど冷蔵庫で寝かせて、バルサミコを加えてどうぞ。オリーブオイルを少々かけてもOK
この両方のレシピのポイントは2つあります。
1つは浸透圧を利用して、素材の旨みや香りを水に移すこと。
そしてもう1つは、香りが豊かな皮を一緒に入れておくこと。
まだ少し続く夏、暑さをしのぐ1皿にしてくださったら嬉しいです。


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蓮池 陽子 Yoko Hasuike

料理家 フードデザイナー 東京都出身。Atelier Story主宰

中央大学卒業と同時にビストロに勤務。その後料理教室で料理・製菓講師を務める。さらにアウトドア施設からの依頼をうけ、アウトドアでおいしく・楽しい料理を生み出し、伝えてきた。

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この記事へのコメント

2020.10.21 13:23
鮮やかな色彩です。
ほな
2020.09.29 13:58
配色が奇麗~。香りも良さそうですね。
よもちゃん
2020.08.29 18:27
トマト大好きなので、何時も、冷蔵庫に常備してるので、直ぐ作れます、早速作ってみよう、白い玉ねぎでも大丈夫かな?
オカメインコ
2020.08.23 23:43
きれいな色どりです。
ほな
2020.08.23 15:16
こういったフルーツスープは、初めて見ました。
写真を見ると、二つの料理がフレンチに見えてきました!!
母と一緒に作ってみようと思います。
aimi
2020.08.21 14:40
白みそ、か。中部以西です。
ほな
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