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第80話 ジージュー☆ライダー

  • 2019.05.27
  • 548
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黒田 悟志



5月中旬の週末。富士山を望む山中湖畔のキャンプ場で、サーモスファン参加イベントが開催されました。このイベントにはT’sコラムの執筆陣から、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんと私がゲストとして参加しました。今回は集合時間よりちょっと早めに現地入りし、時間に少し余裕を作りました。何の為かって?もちろん、サイクリングするためです!(笑)
山中湖は湖畔を一周できる道があります。距離は約14km。その8割はサイクリングロードが整備され、ほぼ高低差がない平坦路です。ママチャリでも1時間半あれば回れてしまうかも。僕はいつものロードバイクを持ち込み、湖畔南側の「森の駅 旭日丘」をスタート地点として、ここから逆時計回りに走ることにしました。準備を終えるとまずはサイクリングロードへ。観光バスの団体客もいたりするので、注意しながらゆっくりと走ります。
カラダが“走る”ための動きや山中湖畔の空気に馴染んでくると、何もない、誰もいない一般道を、快適なスピードで走りたくなりました。僕は道の切れ目から車道に進み出て、そこから一気に加速しました。肌寒いのに薄着で失敗したとか、そう言ういろんなことをいつの間にか全部置き去りにして、カーブの向こう側へと飛び込んでいきます。
とはいえ、そんな風に調子良く走れるのも僅かな時間。今のカラダではすぐに根を上げます。道志方面へ繋がる丁字路を過ぎたあたりから、サイクリングロードへと戻りました。ここからは舗装もきれいで走りやすく、湖の向こうに富士山の雄姿が拝めるという、素晴らしい眺望の道なのです。残念ながらこの日の富士山は雲隠れでしたが、それでも木漏れ日の中を走りながら「気持ちいーーーっ!」と叫んでいました。
2020東京オリンピックでは、山中湖の周回路が自転車ロードレースのコースの一部に!
心地よくサイクリングを終えた僕は、その後会場へ到着すると、早速イベント準備に入りました。時間があまり無かったこともあり、自転車専用の短パン=レーサーパンツの上からズボンを履いて過ごしました。一連のプログラムが終了した後、ゆっくり着替えるつもりだったのですが、夕食まで充分な時間があると分かるや否や気持ちがムズムズしてきます。実は昼間通り過ぎた丁字路のちょっと先に「山中湖パノラマ台」という絶景ポイントがあると知り、行ってみたかったのです。
地図を見るとそう遠くない…これなら夕食に間に合う!僕はこの期に及んでひとっ走りしようと思い立ちました。ウエア着込んでおいて良かったー(笑)ところが、さっそく走ろうとするもタイヤがパンクしているではないか!慌ててチューブ交換を終え、すぐにパノラマ台へと走り出します。でも、ちょっと考えれば分かることなのですが、パノラマ台という名称、そして絶景ポイントというウリ。そこは明らかに高台、つまりそれなりの坂道が待っているのでした。
果たして湖畔から脇道へ進むと、みるみる斜度が上がってくるではないですか!期せずして、敬遠していたはずのヒルクライムに後悔する自分…だが手遅れです。走れど続く上り坂。アガル呼吸。気付けば空腹。引き返せぬ意地。ああ、なんてこった(涙)でも…停まるもんか!俺は走る!走るぞぉーっ!(笑)忘れていたぜ、この感覚!粘って粘って、走って走って。と、唐突に現れたパノラマ台!それは遠くて近いゴールでした。
そこはカーブの途中にある広場でした。数人の写真家たちが三脚を付けたカメラで、それぞれのシャッターチャンスを狙っていました。僕の激しい呼吸音に振り返ったカメラマンと目が合います。サーモスボトルからドリンクを一息に飲むと、視点が徐々に遠くの景色にまで及びます。わぉ!夕暮れの中に浮かび上がる山中湖と、寄り添う富士山!これぞ絶景です!頑張ったご褒美です。でもその眺め以上に、“粘って走る感覚”を思い出したことが今の僕には最高のご褒美かも。そんなことを思ったりしたクロダでした。


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黒田 悟志 Satoshi Kuroda

Day Drip Company 代表

スペシャルティコーヒーと呼ばれる良質なコーヒーの世界。その魅力を伝える為に、勤めていた自家焙煎店から独立し、独自のブランド【Day Drip Coffee】を立ち上げました。

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この記事へのコメント

2019.06.06 14:28
タイヤがパンク、珍しい。
ほな
2019.06.03 15:07
いい天気。
ほな
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