第78話 松山紀行〜サザンと城と珈琲と

  • 2019.04.29
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出張で、愛媛の松山に行って来ました。1泊2日の初訪問でした。今回はウチの奥さんも仕事の休みを取って同行しました。と言うよりも、元々のキッカケは僕の仕事ではなく、奥さんのプライベート。彼女が愛して止まないバンド“サザンオールスターズ”が全国ツアーの真っ最中で、最も小さい会場を狙ったらそこが松山だったからです。収容人数の少ない会場は、何万人も入るドームに比べたらほぼ全席アリーナ状態(笑)。つまりどこの席からでも大きな桑田さん⁉︎が観られます。また偶然にもその日は奥さんの誕生日。つまり最高の誕生祝いを松山で共に過ごそうというものだったのです。
蛇口からみかんジュースも体験してきました!

市内の移動は路面電車が大活躍。僕にはアミューズメントパーク感。
でもこの松山行きが決まってから、何故か僕にはビジネスとしての案件が舞い込んできて、結果的には“仕事のついでにライブ”という不思議な弾丸ツアーになったのでした。初日はまず商談からスタート。以前から繋がりのある方がコーディネートしてくれた“新しい機会”です。こういうのとっても嬉しいし、大事にしなきゃと思います。上手くいくと良いな。この件はちゃんと形になった時に改めて。
会場の愛媛県武道館。コンサートグッズやオリジナルの衣装を着た人、多数。
石鎚の純米吟醸酒。旨し。

で、その後は奥さんお待ちかね、サザンのライブ!会場には敢えて早めに到着し、事前に調べてあったコンサートグッズを買い漁る奥さん(笑)。僕も勢い、サザンの刺繍が入ったブルーのボーリングシャツを買ってしまい、その場で着替えました!否応なしに高まるボルテージ。そしていよいよ開演!ひえ〜!1曲目はアノ曲かい!その後も結成40周年を迎えた彼らにとって、今だから演じたい曲が次々と披露されます。うーむ、あとはナイショ!
終演後、宿近くの繁華街に戻った僕らは、興奮冷めやらぬまま知人お薦めの居酒屋へ。と、よく見たら店内はコンサートグッズのTシャツを着た人達がチラホラ。そうじゃない人も桑田さんの話をしていて、明らかにサザンファン率100%!ちなみに“至る所でサザンファンと出くわす現象”はその後も絶える事なく、帰りの飛行機まで続きました。
松山城からの眺め。城の構造に萌えました。

ホントはパーツが沢山あるけど、ちょっと身に着けて。めちゃ重。
翌日は観光も兼ねた視察の一日。最初に訪れたのは松山城です。ここはサラっと見て次に行くつもりだったのですが、これが想像以上に興味を掻き立てるエキサイティングな建物でビックリ!アレ?オレ達こんなに城好きだったっけ⁉︎というくらい写真を撮りまくりました。一種のパワースポットなのかと思うほどです。
次は道後温泉にある自家焙煎珈琲の店に移動。シックでレトロな雰囲気の建物は、夏目漱石の名作「坊っちゃん」にでも出て来そうな雰囲気です。でもそんなことを言いながら、実は未だにちゃんと読んだことがなく、それに気づいたのも現地に着いてからのことでした。まるで忘れていた宿題に気付いたような感じで。
坊っちゃん列車。道後温泉駅にて。
グァテマラ美味しかった。スイーツも。
時間の都合で温泉は足湯を楽しむだけにして、もう一ヶ所、今度はちょっと離れた場所にある自家焙煎コーヒーの店にタクシーで向かいました。そこはロースターカフェのトレンドをしっかり踏まえた本当に洒落た店で、豆のクオリティも高く、参考になることがたくさんありました。グァテマラを堪能したのち再びタクシーを拾い、僕らは空港へと向かって帰路に着いたのでした。
平成から令和に変わる今、今回の出張を通じて感じたのは、古きを訪ねて新しきを知るという、とても基本的なキーワードです。そしてサザンも城もコーヒーも、いや、目の前の全てのものが、まるで彗星のように長い長い過去という尾を引いていて、僕らはその先端を見ているのだな、とも。それらはまた次の新しい時代も様々に紡がれ、創られていくもの。僕も未来を紡ぎ出すその一助になれるよう、決意を新たにしたのでした。
およそ400年前の場所から未来を想う


この記事へのコメント

ほな

坊ちゃん、漱石。

ほな

桑田さんの一人紅白歌合戦。

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