第28話 ミルを選ぶ(前編)

  • 2017.03.13
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心地よい陽射しが差し込む、おだやかな休日。
ゴリゴリと珈琲豆を挽くハンドミルの音と、立ち込める芳ばしい香り…コーヒーにそんな情景をイメージする人は多いと思います。そのイメージの中で大きな役割を担っているのが、コーヒーミルですね。ミルって持っていない人にとっては、気にはなるけど敷居が高く感じることもあると思います。そしていざ買おうと思っても、どう選んで良いか分からないものでもあります。そこで今回はコーヒーミルのお話しを「ドリップ」いたしましょう。
ミルは大別して、手動式と電動式に分かれます。
日常生活で普通に「1~2杯程度をドリップ」するだけなら、手動式で充分に愉しめます。なによりこの「珈琲豆を挽く」という行為そのものが、既にコーヒーを味わうという事の一部であると感じています。僕は初めて使い始めた頃、ちょっと儀式めいた印象さえ抱いていました。

「数杯分を一度に淹れたり、日に何度もドリップ」するなら、電動式はとても便利ですね。当たり前ですが、たくさんの豆も手早く挽けるし、なにより疲れないのは魅力です。またコーヒーに非日常性=趣味性を高く求める場合も“とあるタイプの”電動式は、外せない選択肢となります。
手動式の定番はやはり木箱のタイプでしょう。でも最近は素材や形状も様々なものが登場しています。また見た目だけでなく、豆を挽く歯の部分に大きな進化が見られます。ザックリ言うと、旧来型のモデルは「木製」ボディで「鋳鉄」の歯、最近のモデルは「金属やプラスチック製」ボディで「セラミック」の歯です。

性能面では、どちらかと言うとセラミックの方が挽いた粒が揃っていて、水洗い出来るモノもあり、オススメではあります。ただしその差はごく僅か。ならいっそルックスで選んでみませんか?乱暴な言い方をすれば、お店に置いてあるサンプル品を端から順に手にしてみて、一番気分の上がるヤツ!それがあなたの相棒となるべきコーヒーミルです。
僕も飲食の道へ進むためサラリーマン生活を卒業する頃、ある一台のハンドミルを買いました。たしか1万2千円くらいしたと思います。ドイツの名門、ザッセンハウスのコーヒーミルです。創業1867年ですから、なんと今年で150周年です!ザッセンハウスの特徴は、豆をすり潰すのではなく「切る」構造にあります。また軸のぶれにくさから、挽き目も揃いやすく、そんな所も魅力でした。

でも一番魅力を感じていたのは、その歴史。実は近年に一度倒産をした会社なのです。でもその人気や声援の後押しもあって、わざわざ元の職人を集めてまで復活を遂げた、まさに奇跡のメーカーなのです。
そしてそんなブランド秘話に惹かれ買ってしまったという、当時、気分が最高に上がったコーヒーミルです。
買い方、正しいでしょ?
しかし、これはあくまでも手動式ミルの話。もしあなたが電動式を選ぶなら、決して気分で選んではいけません。
なぜなら電動式ミルは基本性能の差が極端に大きいからです。

電動式ミルにはどんな種類があり、どんな性能の違いがあるのか?
そもそも、コーヒーミルに求められる基本性能とはなにか?
次回は、電動式コーヒーミルの奥深い世界にどっぷりとお連れします。


この記事へのコメント

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うちにコーヒーミルはありませんが…あれば美味しい珈琲がいただけそうですね。手動でいいので 欲しいです。

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