第253話 コーヒー泡盛をどうぞ

  • 2026.07.16
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僕の店には「コーヒー泡盛」という定番メニューがあります。「泡盛」を「アイスコーヒー」で割った、言うなればコーヒーカクテルです。ひとたび気に入ったら最後、来店のたびに思わず注文してしまう人が多いという、隠れた人気商品です。あまりにも定番過ぎて、とっくにコラムで紹介していると思っていましたが、どうやらこれまで一度も取り上げていなかったことが最近判明。もう自分で自分にビックリです。最近そういうのが多くて…。それはさておき、今回はコーヒー泡盛の深遠な魅力に触れてみたいと思います。
今まで取り上げた事が無いと言いつつ、前に書いている気もするコーヒー泡盛がコチラ!書いていたらすみません
泡盛は沖縄県の特産品で、蒸留酒と呼ばれるタイプのお酒です。広い意味では焼酎の一種なのですが、焼酎と決定的に異なるのがその原材料。泡盛は沖縄のお酒であるにも関わらず、なんとタイから輸入するインディカ米、いわゆるタイ米で作るのです。普通、特産品って地元で取れる材料で作るものですが、他県どころか他国の物で作るというのが、とても興味深いですね。細かい話をすると、タイ米が泡盛作りに向いているのはもちろんですが、地理的・経済的な背景もあってこうなりました。詳しくは一献傾ける機会でもあれば語りましょうかね。
泡盛は他にも隠し球含めたら、この2倍の品揃えがございます。減らしたんですが…はい、コーヒー屋です
そんな泡盛、一般的な飲み方は水割りで、他にもお茶割り(沖縄なのでさんぴん茶やうっちん茶)やソーダ割りもあります。もちろんロックやストレートもおすすめですが。そんな割り方の一つにコーヒー割りがあります。ボトルコーヒーや缶コーヒーを使う、どちらかというと家飲みのスタイルです。観光客向けの店では見かけませんが、地元向けの居酒屋では割材としてメニューに載っているのを見かけます。さすがに当店は自家焙煎のカフェなので、注文毎にハンドドリップでアイスコーヒーを淹れて作ります。かなり贅沢な割り方ですね。
アイスコーヒーはいつも通りにドリップします
割られる泡盛の方も何でも良いかというと、決してそんなことはありません。やはりそこは味わいの話。コーヒーと泡盛という、全く異なるもの同士を掛け合わせるのですから、お互いの相性が合わなければ「美味しい」とは感じられません。そこで手始めに味の相性を確かめるため、手元にあったいろいろな泡盛を試しました。ただし組み合わせのパターンがとても多くなってしまうので、コーヒー豆は当店のアイスコーヒーに定番で使っている「ビターブレンド」一択で固定し、これに合う泡盛を探ってみることにしました。
ふんわりと美味しそう…実際に美味しいです!
氷をステアしてロックグラスをしっかり冷やします
様々な組み合わせを試した結果一番美味しかったのは、当店で扱っている中でも超定番の泡盛「直火請福」との組み合わせでした。請福は石垣島の泡盛で、クセがなく、とても飲みやすい味わいです。甘味もあり、まろやかな印象の泡盛で、さまざまな飲み方が楽しめます。なぜこの泡盛が一番美味しいと感じるのか、理由を考えるうち分かったことは、2つの味わいが手を取り合ってハーモニーが生まれると美味しいと感じていることでした。たとえば古酒の場合、それ自体はとても美味しいのですが、自己主張が強くてキレイなハーモニーは生まれませんでした。
カクテルとして作っているので、泡盛は計量して注ぎます
ふと気付けば、コーヒー泡盛のハーモニーを探るのは、オリジナルのブレンドコーヒーを作るのと似ていました。コーヒーと泡盛という、素性や出自が全然異なるモノ同士の場合は、やはり一筋縄ではいきません。でもハーモニーが生まれるポイントは必ずあって、何か共通のものがあるかと、双方に仲良くなる気があるかどうか(笑)だと思います。こんなことを書いていると、人間同士なんてそもそも同じなのだから、仲良くなる気さえあれば、誰とでも手を取り合えるはずなのになぁ、と思ってしまうクロダなのでした。
コースターはミンサー織のもの。いつの世までも末長く幸せに、という意味が込められています!


この記事へのコメント


コーヒーブレイク

コーヒーリキュールの甘さ抜きって感じで大人のコーヒーですね!


ぽんで

コーヒー泡盛って飲んだことないので一度飲んでみたいなあ。


hirune

珈琲豆を浸した焼酎もありますもんね!
香りがしました


瀬古の親父

飲んでみたい。
どんな味、風味でどんなに酔えるのかな?

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