お外で熱燗おでんを嗜むためのシンデレラセット
- 2023.01.10
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12月の中旬あたりから外気は一気に冷え込み、まさに冬が本格的にやってきました。こんな時はなんといってもお外で熱燗とおでんに限ります。寒気を浴びながら薄青の空を眺め、おでんを口に入れたら熱燗で流し込む…。
これを森の中や都市公園の芝生の上で読書をしながら実行したら、もう、極上の時間になるのは間違いありません。まずは“練習”という名目で、天気がよい日を狙って出発しました。
この日はリモートワークデイに設定していたのでテントを持ってフィールドへ。ベンチを組み立てたら早速パソコンを開きました。オンライン会議に企画書作成。僕にとってフィールドは超高層階のお洒落オフィスよりもずっと集中出来る環境です。

ベンチひとつあればぼくの仕事場は完成!
指先から煙が出るほど鬼のスピードで作業を進めたら、至福の時間をゆるゆると始めていきます。今回のセットは、火器が使えない公園を想定したテスト。自宅で練りに練った組み合わせを実際にフィールドでテストしてみます。

仕事が終わればそのままちょっとだけごろり。
熱燗用セットは、保温ボトル(熱湯入り)、保冷缶ホルダー、タンポ、そしてお猪口。お猪口は僕のキャンプ用のとっておき、チタン製の薄型超軽量のアイテムです。おつまみセットはスープジャーにおでんをセットアップ。そしてフォーク。これがあればどこでも熱燗が楽しめるというわけです。

これが僕の熱燗とおでんセット。
まずはタンポを温めます。アルマイトでできているタンポは熱伝導率がいいのですぐに熱々になります。同時に保冷缶ホルダーに熱湯を注ぎ、タンポのお湯を捨てたらすかさず保冷缶ホルダーにはめ込みます。これがシンデレラフィット!熱湯入りの保冷缶ホルダーに隙間なく収まったタンポのセットで、即席熱燗セットの完成です。

タンポに熱湯を注ぐところからお外熱燗のお作法ははじまります。

保冷缶クーラーももちろん最高の保温機能があります。
タンポに日本酒を注いだら、お猪口で蓋をして熱を逃がさないようにして、かつお猪口を人肌に温めます。ときどき日本酒に指を入れて温度を確認(入れた指はお口の中へ)。お好みの温度になったらひとくちで喉に流し込みます。

見てください!この保冷缶ホルダーとタンポのシンデレラフィット!

お猪口も人肌に。これも熱伝導率が高いのですぐに温まります。

ゆっくりと日本酒をそそぐこの瞬間が、幸せまでのカウントダウン。
口の中に日本酒の余韻が残っているうちに、おでんをひとくち。鼻から抜ける日本酒とおでんの香りは、プシューッと冬空に溶け込んでいきます。保冷缶ホルダーのお湯を時々替えながら、日本酒がなくなるまでゆっくり、ゆっくりと楽しむ。

もう、幸せ以外の言葉が出てきません・・・。

日本酒→おでん→日本酒→おでんのハッピーループ。
カサカサした枯れ葉の音と、野鳥の声をBGMにしながら楽しむこの日本酒時間は、地方の当たり居酒屋(完全に個人的な好みの視点)で地元の人の会話をBGMにゆっくりと日本酒を楽しむのと同等、またはそれ以上に良い時間です。
僕の外用日本酒シンデレラフィットならぬセット。みなさんもお試しあれ!僕はこの冬の定番の組み合わせになりました。次はスープジャーになにを入れていこうかな?
長谷部 雅一 Masakazu Hasebe
アウトドアプロデューサー / ネイチャーインタープリター
1977年4月5日生まれ。埼玉県出身。BEACON INC.代表取締役。
2000年から2001年の世紀をまたぐ時期に丸一年をかけての世界一周の旅をする。
7000メートル級の山からパタゴニアの大地、シンプルな営みの国から先進国まで、自然とひと、そして文化にふれあう。
できるかな…荷物増えるけど~。
好きですね この感じ
私もこのセットはありそう!!
ゲコ の私は
コーヒーと 甘酒かな いや ぜんざいかしら・・・
やってみたいなあ!