第149話 パーストクロップの味わい

  • 2022.03.31
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このコラムを受け持つサーモスの担当者さん、昨年より吉行さんという方にお世話になっているのですが、コロナ禍もあってなかなかお目に掛かる機会を持てずにいました。でも先日ようやく当店にお越し頂く事が叶いました。ところが…なんとこの4月に異動で担当を離れてしまうというではないですか!初来店が別れの挨拶となってしまいまして。でも考えてみればそんな時期だよなぁ…。春ですね。新年度の始まりです。コラムの読者さんにも、この4月から新たなスタートを切る人は多いのではないでしょうか。
桜の季節。別れと新しい出発の季節ですね!
コーヒーの世界にもこの日から新年度という日があるんです。それは10月1日。国際協定機関で「コーヒーの日」にも定められています。コーヒー豆は一年中、世界のどこかしらで収穫されている物なのですが、なぜ10月なのでしょうか?その答えはブラジルにあります。ブラジルは世界のコーヒー豆生産量の1/3を占める最大の産地です。その収穫は年1回、毎年5月から始まり9月にはほぼ終了、10月から次の栽培サイクルに入ります。10月が新年度というのは、世界的に影響が大きいその出荷サイクルがベースになったからなのです。
ブラジルの生豆の麻袋には必ずこのマークが。
サッカー好きなら見たことあるのでは?
そして新年度の10月を境として、コーヒー生豆の呼び方も変わります。新年度に収穫された豆を「カレントクロップ」、前年度の豆を「パーストクロップ」、前年度より古いものを「オールドクロップ」と呼びます。また特に新年度で収穫し立ての豆は「ニュークロップ」と呼びます。日本のお米で採れたてを新米と呼びますが、そんな感じでしょうか。新米は風味が豊かでみずみずしく、とても美味しいですね。ではコーヒー豆だと鮮度の違いはどうなんでしょう?そのポイントになるのは豆の中の水分量です。
右がカレントクロップで今年度の豆。青々しいですね。
左はオールドクロップで数年経た豆。枯れた感じです。
ニュークロップはご想像通りみずみずしい=業界っぽく言うと水分値が高いです。その影響で風味の個性もはっきり感じやすく、正に新鮮な印象になります。でも実はその分焙煎するのが難しいんです!上手に焼くにはストライクゾーンが狭い感じです。これがパーストクロップ、オールドクロップのように時間を経た生豆だと、水分値も低めで安定しているため焙煎しやすく、個性は弱まるけれどまろやかな味わいに仕上がります。今ドキのスペシャルティーコーヒーの概念では低評価になりますが…結構好きなんだよなぁ、この感じ。まあどっちも好きだけど(笑)
ニュークロップでしかも標高が高い所で収穫された豆だと、水分値が高いのに硬く締まっているので、焙煎が難しい!
で、冒頭にご紹介したコラム担当の吉行さん、豆に例えるのもなんですが、カレントクロップが遂にパーストクロップになるのかぁ、などと妙な解釈をしています(笑) 今年はまろやかで深みあるやり取りになってきそうだなぁと楽しみにしていたので、ご担当を離れるのは残念です。新しい部署でのご活躍をお祈りしております。ありがとうございました。そして次の新しいご担当さんとの、フレッシュで活きいきとした”ニュークロップなやり取り”も楽しみにしている、新年度のクロダでした♪
新年度も皆さんどうぞよろしくです。


この記事へのコメント

おこめ

楽しみですね

ほな

パーストクレップの言葉覚えました。

ほな

見事な桜です。

ミキ

美味しいコーヒーが飲みたい

だあきち

新豆の新鮮な味、どんなのか飲んでみたいです!

ほな

4月転勤は栄転です。7月、8月は左遷です。

ミキ

新年度も楽しみにしています

江戸っ子

コーヒーショップで「ニュークロップ」の豆を探しているのですが。。。なんて注文できたら この人 タダ者ではないな~なんて勘繰られそうですよね!!でも、私は、『いつもの豆で』が定番です。 

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