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第94話 旅した小豆と珈琲豆

  • 2019.12.23
  • 569
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黒田 悟志



お寒うございます。年の瀬もいよいよ佳境?を迎え、クリスマスだ!忘年会だ!いや、忘年会スルーで年賀状と大掃除だ!などと盛り上がったり、そうじゃなかったりしていることとお察しいたします。僕も12月のコーヒーセミナーは単なる淹れ方教室ではなく、イベントっぽくスイーツとコーヒーのペアリングにしよう!などと思ったりしまして。でもそれ自体はやった事がある企画なので、どこかピンと来ないまま決めかねていました。でもある時、店の常連さんに「一応ペアリングを考えているんだよねー。」と話したら、「コーヒーって和菓子も良いですよね♪」と切り返された瞬間、ピーン!と来てしまいました。そう「あんと珈琲」があるじゃないか!
※参考記事:第88話『樹木希林さんの一周忌』、第90話『あんと珈琲
”旅する小豆たち”で作ったぜんざいと3種のコーヒー
思い付いたのは多磨全生園のぜんざい“旅する小豆たち”と3種類のコーヒーを用意し、その組合せを楽しもうというものです。コーヒーは焙煎度合が異なるもので、深煎りがマンデリン、中煎りは東ティモール、浅煎りにはエチオピアをチョイスしました。どれも僕が普段取り扱っているもので、マンデリンとエチオピアはそれぞれの焙煎度合の代表的な豆です。また東ティモールはここ最近ずっとプッシュしている、お気に入りの豆です。
個性際立つコーヒーたち
迎えた当日。僕はいつもより少し早く店に着くと、ぜんざいに入れる白玉を作り始めました。白玉粉に程良い水を加えて練り、均一な大きさに分けてから丸めます。この時、形はもちろん表面もなるべくきれいな球にします。これを最適な時間で茹でてから、冷水で締めると出来上がりです。事前に予行練習しておいた甲斐もあり、まあまあ上手く出来ました。あんこも温めて準備万端。いよいよセミナーの始まりです。
実は何度やっても緊張感があります
会の冒頭、今回の企画に至る想いをお伝えしました。参加者が映画『あん』と『日日是好日』のどちらかをご覧になっていたこともあり、想いに共感して頂けて上々の滑り出しです。まずは参加者の目の前でコーヒーをドリップしていきました。3種類、つまり3回淹れるので、美味しく淹れるポイントや器具の話も繰り返し解説出来ました。コーヒーの用意が出来た所で、遂にお待ちかねのぜんざい登場!そして“もぐもぐタイム”です(笑)
もぐもぐタイムより先に撮影タイム(笑)
深煎りのマンデリンはカカオのような苦味と個性的な味わいが特徴なので、ぜんざいの味わいにアクセントが加わるような組合せだと感じました。エチオピアは逆に浅煎りなので、フルーティーな酸味を感じられる分、ぜんざいの優しさに対してクセが強過ぎる印象です。最後に東ティモール。バランス良く穏やかで素直な味わいは、ぜんざいの持つ特徴と似ているため、最もオススメの組合せだと思いました。でもこれはあくまで僕の好みの話。参加者の中にはマンデリンの持つ苦味との組合せが一番良かったという人もいて、こういう所がペアリングの醍醐味を感じる瞬間でした。
僕も一緒に食べました。たぶん僕が一番食べたかった人。
そもそも元を辿れば、全ては9月に友人タカスケから声を掛けてもらったイベントから始まりました。それは樹木希林さんを巡る様々なヒトやモノやコトとの出会いであり、最終的にそれが『あんと珈琲』という風に結び付いて一つの形になったのは、極個人的にだけど大きな喜びでした。来年もきっとたくさんの出会いや出来事が待っていることでしょう。それは嬉しいことばかりじゃないけれど、悲しいことばかりでもないはず。そんな唄もありましたね笑。新しい年は、僕にも皆さんにも幸せなきっかけと、歩みを進めるための力がやってきますよう。特に何に対してという訳じゃないけれど、祈っています!ではまた。
新しい年を新しいコーヒーで。ささやかに通販もやってます…汗


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黒田 悟志 Satoshi Kuroda

Day Drip Company 代表

スペシャルティコーヒーと呼ばれる良質なコーヒーの世界。その魅力を伝える為に、勤めていた自家焙煎店から独立し、独自のブランド【Day Drip Coffee】を立ち上げました。

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この記事へのコメント

2019.12.25 19:24
ぜんざいとコーヒーはいいですね。
ほな
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