1. ホーム
  2. T's コラム
  3. 第8話 陽のあたる場所

第8話 陽のあたる場所

  • 2016.06.13
  • 1478
  • 5

黒田 悟志



いつもこのコラムを書く時、今回はどんな話題をお伝えしようかなと、アレコレ想いを巡らせます。
近頃はやや説明じみた話が続いたので、今回は少し違う話にしようかな、などと思っていました。

ところが前回の「欠点豆について」を公開した後、多くの方から「続きが気になるーっ!」との声を頂きました。
自分の書いたものが次回を楽しみにして頂けるなんて、とても喜ばしいことです。

でも今更こんな事言うのもナンですが、アノ話、実は続きもののつもりではなかったのです…!

それにも関わらず、サーモスの皆さんとの打ち合わせの席でも「あの後、どうなるんですか?」なんてお話をいただいてしまい、気弱な僕は「え、あぁ、どうなるんでしょうねぇ…」なんて答えちゃって。でもマズいと思って正直に「実は、ホントに決まっていないんです。」と言ったら、全員声を揃えて「えーーーっ!」って、もう(汗) 涼しいはずのサーモスの会議室で、大量の脇汗かいたなんて、とても言えません。
そんなこんなで途方に暮れていた僕ですが、ウチのスタッフNが素敵なアイデアを提供してくれました。

それはコーヒー豆を土台に用いた、ミニ観葉を作ること!
ネットか何かで見かけたものらしく、それはハイドロカルチャーの小石に見立ててコーヒー豆を使い、その上に植物を植えるものでした。でも本物の植物ではちょっと難しいので、リアルなイミテーションを使うのがNのアイデアでした。

諸般の事情で処分となるコーヒー豆が、ウチには少なからずあります。Nはそんなコーヒー豆を再利用しようと考えていたのですが、今の僕にはそれこそが希望の光!欠点豆を活かせるグッドアイデアでした!

そして遂に僕は、「欠点豆100%の生豆」を焙煎。
これは前代未聞の作業でした。(当社比)
Nは焼き上がった豆をガラスの小瓶に次々と詰めてゆき、フェイクグリーンのミニ観葉をいくつも作りました。その仕上がり具合は想像以上の出来で、また気の効いたものでした。

そしてタイミングの良いことに、数日後には自分で主催している1Dayカフェイベントを予定していました。
僕はそのミニ観葉を、思い切ってそこで販売してみることにしました!

そして当日。
なんの前宣伝もせず、唐突に陳列し、販売をしてみたところ、、、、

結果は、残念ながらひとつも売れませんでした。

商いを上手くやっていくのは、いつだって難しいことです。イメージして、考えて、準備して臨んだことでも、結果に繋がらないことなんていくらでもあります。

それでもこうしてコーヒーに携わり、欠点豆さえ擬人化するほど見つめてみたりするのは、ただ単に

僕は、コーヒーが、好きだ

ということに尽きるのでしょう。しかもお客様と心通わす機会にも恵まれるのだから、言うことナシです。
欠点豆の活かし方は今後もいろいろ考えていくつもりです。もちろん、更に美味しいコーヒーのこともね!

そして今回のミニ観葉、次のカフェイベントでも引き続き販売してみようと思っています。
それが僕なりに見つけてあげられた、欠点豆にとっての「陽のあたる場所」ですから。

  • ツイート
  • シェア
  • はてぶ

#

黒田 悟志 Satoshi Kuroda

Day Drip Company 代表

スペシャルティコーヒーと呼ばれる良質なコーヒーの世界。その魅力を伝える為に、勤めていた自家焙煎店から独立し、独自のブランド【Day Drip Coffee】を立ち上げました。

  (続きをみる)


この記事へのコメント

2017.01.10 20:30
陽のあたる坂。
ほな
ニックネーム:
※投稿時にこちらの名前が表示されます。
※このページにて新たに設定された場合、マイページに登録されているニックネームが変更されます。

オススメコンテンツ