第71話 珈琲言葉は『Marry Me』

  • 2019.01.14
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もう1月も半ばですが、皆さま明けましておめでとうございます。 旧年中は当コラムをご覧頂きありがとうございました。このコラムは“コーヒーやその他のアレコレ”を取り上げるものでしたが、昨年は“アレコレ”の方が多くなってしまいました。今年は少し原点に戻りコーヒー多めにしたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。
年が明けて新年最初のニュース速報は、新元号が4月1日に発表されるというものでした。平成が終わるというのは感慨深いものがあります。今ブライダルサロンや結婚式場などでは平成の間に挙式したいというカップルも多いそうですね。昭和の終わり頃から平成の初めにかけて生まれた人達は、ちょうど適齢期に差し掛かったタイミングです。自分達が育まれた時代のうちに一つのゴールを迎えたいという想いもあるとか。何となく分からないでもありません。でもまあ、勢いは大事だけど、焦る理由にしない方がよいかもね。
エチオピアでは、プロポーズにコーヒーを使う地域があるそうです。それも、なんと焙煎していない生豆で行うのだとか。エチオピアはコーヒー発祥の地で、その飲み方も家庭で焙煎するところから始め、自分達で粉に挽いたものをポットで煮立てて飲むスタイルが古くからあります。だからコーヒーの生豆は、僕らの感覚だとお米や玄米に近い(?)かもしれません。その生豆ですが、男性側が夜中のうちに求婚したい女性の家の玄関先に置いておくのがプロポーズだそう。コーヒー豆屋的には、そこに“エチオピア”の豆が使われている点にグッときます(笑)
その地域で収穫されるコーヒー豆が使われているのは当然といえば当然なのですが、“エチオピア”自体がとてもフルーティーで香り豊か、何より華やかさに溢れたコーヒー豆なのです。それは花に例えるなら薔薇のよう。だから晴れの舞台に大事な役目を仰せつかるコーヒー豆としては、これ以上ないものです。薔薇には花言葉がたくさんありますが、それらはどれも愛情を表します。そして「私と結婚してください」の意味を持つのは“108本の薔薇”だそうです。花に『花言葉』があるように、もしコーヒーにも『珈琲言葉』があったなら、愛情を表すのは薔薇のように華やかな印象のエチオピアだと思うのです。
中でも一番イメージに近いのは、やはりイルガチェフェのウォッシュトプロセスかなぁ。これはそのスジ(どのスジ?)の人なら誰でも分かる、華やかさの代表選手のような豆です。例えばこの焙煎豆を108粒用意すると20gを少し超える量。これならちょうど2杯分のコーヒーが淹れられるんですね。プロポーズの証に108粒のエチオピアを渡して、もし二人分抽出してくれたら結婚OK♪でも一人分しか淹れてくれなかったら…それはごめんなさいの『珈琲言葉』…とかね(笑)
コーヒーは国や地域、また品種や焙煎、淹れ方などによって様々な味わいとなりますが、その違いを感じるたびにいつも様々なイメージを抱きます。その感覚を一言で言い表せたら、それが『珈琲言葉』。だからコーヒーにはいろいろなメッセージさえ込めることが出来るかもしれません。今年はいろいろな『珈琲言葉』見つけて、皆さまにお届け出来たらと思います。


この記事へのコメント

同一労働同一賃金

知らないことが沢山ありますね

ほな

バラの素晴らしさ。

ミー

優雅な気分になれます。

ぷちママ

「珈琲言葉」ってステキです✨

とき

フルーティなコーヒーってまるで紅茶のようですね。

みゆっきー

『珈琲言葉』とってもステキですね
花言葉みたいに言葉ではない奥ゆかしい伝え方ってなんだか好きです
旦那様が淹れてくれたモーニングコーヒーがエチオピアの香りだったら朝からキュンとしてしまいそう

ほな

コーヒーの基礎を知らなかった。ありがたい。

同一労働同一賃金

コーヒーらしく、深い!

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