冷茶でお茶漬け 涼やかな食卓を

7月頭から暑い日が続いていて、ここ数年夏が長くなった気がしてなりません。
35℃ともなる暑さはネガティブ要素も多いけれど、夏だからこその風物詩もありますね。
花火やプールや海、スイカにそうめんも暑くなくては！ではあります。
私にとってそれは茶粥です。「え、夏にお粥を？」と驚かれるかもしれませんが、はじめて猛暑の沖縄で茶粥をいただいた時、汗をかきながら食べる茶粥が美味しくてすっかり虜に。お茶のほろ苦さ、胃にするりと収まりも良くて、梅干しや葉唐辛子が最高のアクセントとなり食欲増進でお代わりをしたほどでした。もちろんこれはしっかり冷まして冷やし茶粥にするのもとても良いものですが、暑い日に暑いからこそ熱いものを食べる！は東南アジアの各国でも言えることのようですから、美味しいことを前提に体にも負担の少ない食べ方が広まっているんだろうなと思っております。

こんなに茶粥の話をしておいてですが、今回はみなさんに茶粥ではなく水出しのお茶のお茶漬けをお勧めしようと思います。なぜかって「火を使わない」で涼やかに夏を健やかに乗り切って欲しいからです。冷たいものばかりの摂りすぎにはご注意ですが。

お茶は沸騰したお湯で淹れることが多いですが、夏は水出しにしてみてはいかがでしょうか？水出しにすると、茶葉の味がじんわり水に広がるので多少時間はかかりますが、メリットはえぐみが出にくいことです。温かいお湯で入れた時に比べ清らかな味わいに仕上がります。淹れるときはいつもより気持ちお茶を多目に入れると味の輪郭がくっきりして良いですよ。

このお茶を使って、朝餉に昼餉にお茶漬けをいかがでしょうか？
梅干しや佃煮、きゅうりのお漬物など冷蔵庫の中にあるものを出してきてご飯があれば準備完了です。冷たいお茶を注げばOKです。タンパク質が足りなければちくわや笹かまなどあればOKです。

とにかく「火を使わない」が大事です。
そしてこの冷茶漬けはお弁当にするのもお勧めです。冷たい冷茶をマイボトルに入れて、ご飯は汁を啜りやすい器にお漬物などと一緒に入れて持参します。

あとはお茶を注いで終わりです。

お茶は、緑茶でも良いですし、あれば中国茶でも、氷入りの白だしでも麺つゆや鶏がらスープを冷やして持参するのも良いでしょう。
もし中国茶でお茶漬けにする場合は、具材を少し変えてザーサイや生姜とネギなどにしても趣向が変わって良さそうですね。

お茶を浸しておく時間は緑茶なら30分ほど、番茶なら２時間ぐらいで冷茶の完成です。
冷茶の場合２番茶ぐらいまでは割としっかり美味しく飲めますのですぐに捨てずに楽しんでください。茶葉はぜひ少し良いものを選ぶと、美味しい飲み物で自分をいたわってあげられるのだと思います。日々の何気ないドリンクって案外大事かもしれないですね。
この夏は一緒にお茶漬けで乗り切りましょ！